ラフールサーベイでコミュニケーションが復活。上場への足がかりに
ブリッジコンサルティンググループ株式会社
ブリッジコンサルティンググループ株式会社様は、会計知識を活かした公認会計士業界初のプロシェアリング事業などを展開し成長を続けている企業です。晴れて2022年5月に株式上場を果たしました。上場に向けた組織づくりを進めるうえで、ラフールサーベイはどのように役立ったのでしょうか。代表取締役CEOである宮崎様、コーポレート戦略部 経営管理チームの岡田様にお話をうかがいました。
◆急速な業務拡大とコロナ禍で予期せぬ退職者が
― ラフールサーベイ導入までの経緯を教えてください。
当社は、IPO(新規上場)支援を中心としたコンサルティングに加え、2014年よりフリーランスの会計士を巻き込んだプロシェアリング事業を展開しています。2018年からは外部資本を積極的に受け入れ、組織拡大を図ってきました。
しかし、採用や社内マネジメントの知見が豊富でなかったこともあり、採用は手探りの状態。さらに追い打ちをかけるようにやってきたのがコロナ禍です。業務がリモートワーク中心になり、それまで肌感覚で分かりあえていたことも、だんだん分からなくなってしまいました。
このことが起因して、築いてきた信頼関係がゆらぎ予期せぬ退職者が出てしまいました。1〜2名とはいえ、創業当時から人を大切にしてきた当社です。ネガティブな気持ちを持った退職者が出るのは受け入れがたいことでした。
我々はIPOを目指していたこともあり、この課題にしっかり向き合って乗り越えていこうと考えました。そして経営者仲間に相談するなかで、サーベイというものに出会ったのです。 そこで、採用時の適性検査をするためのサーベイ、入社後モニタリングをするためのサーベイとで、それぞれのシーンに合ったものを導入することにしました。後者の入社後モニタリングについては候補を3社に絞って比較検討し、見た目の入りやすさや操作性を重視してラフールサーベイを選びました。
◆ラフールサーベイが社員と向き合うきっかけに
― ラフールサーベイを使ってみていかがですか。
当社の場合は、社員に気持ちよく働いてもらうために経営側がケアをするというスタンスを取っています。しかし、サーベイ導入前は内面的なことについて話をしたくても、どういうタイミングで話を切り出していけばよいのか、よく分かりませんでした。サーベイの結果が出てくれば、それをもとに話を切り出しやすく、非常に助かっています。
特に毎月取り組むショートサーベイは、社員一人一人と向き合うきっかけとなり、それを足がかりにして組織を立て直すことができたといえるでしょう。ラフールサーベイは、社員とのコミュニケーション作りに大きく寄与したと感じています。 毎月の回答後に結果が各自に返ってくるのもいいですね。自然と「この1カ月、どうだったかな」と振り返ることができます。
― ラフールサーベイをどのように活用していますか。
関係者間でショートサーベイの結果を共有するミーティングを月に1回行うことにしました。導入のきっかけが予期せぬ退職を防ぐことだったので、点数を見て「この人は心配だね」などと話しながら、アップダウンがあった一人一人と向き合っていくようにしています。点数の低い人がいれば、上長に確認しながらしっかりと地道にフォローしていきます。 最近、点数が上下したところに赤と青のマークがついて、一目で分かるようになりましたね。とても見やすいです。何か心配事がありそうな人には出社のタイミングで声をかけたり、チャットで様子をうかがったり、他愛もない雑談をしてコミュニケーションを取るように努めています。
― 回答率100%が続いていますが、何か工夫があるのでしょうか。
ラフールサーベイにはリマインドメールを設定できる仕組みがありますね。それに加えて、未回答者が残り2~3名の状態になったら、「あとはあなただけですよ」と個人的なアプローチもしています。より良いデータを得るためにも、100%達成を当たり前にしていきたいです。
◆「一人一人が主役」の組織でありつづけるために
― 貴社はエンゲージメントの点数がとても高いです。
プロフェッショナルが集まる組織で経営層が信頼を維持するのは難しいと思うのですが。
ウルトラ C 的な施策はありません。日々のコミュニケーションの積み重ねの結果だと思います。やはり自分の幸せより相手の幸せを優先する心持ちでコミュニケーションを取っていくことが大切だと感じています。当社が創業以来ずっと増収を続けている点も、社員の信頼につながっているのではないでしょうか。
― 今後どんな組織を構築していきたいとお考えですか。
エンゲージメントでは、100点の獲得を目指したいと思っています。我々はプロフェッショナルファーム。社員それぞれが自立している組織ですから、余計にエンゲージメントが大切だといえるでしょう。一般的な社員のように雇われている感覚ではなく、あくまでも高い目標、高い志を成し遂げるためにみんなで一緒につくっている組織なのです。それぞれが独立した意見を持っているので、最大限尊重しています。 今回ラフールサーベイをきっかけに、一人一人が主役になれるような組織をつくることができました。それが上場につながったと感じています。これからも社員がいきいきと仕事ができるよう、ラフールサーベイを継続して活用していきたいです。